一定の地域全体といった広域規模で、一般家庭や事業所から排出される汚水を道路地下に埋めてある下水管を通じて大きな下水処理場に集めています。処理場では微生物の力を利用して汚水を分解することで、再びきれいな水に戻して河川や海に放流するという、いわば水のリサイクルをしています。
汚水分解の主役である微生物の健康状態を日々チェックしています。微生物は人間と同じ生き物なので、暑い季節は活動が活発になり、寒い季節には鈍くなります。その健康状態が汚水処理に大きく影響するので、微生物とのコミュニケーションが命です。
微生物の健康管理を担うあらゆる電機・機械設備があります。これらが安定的に稼動するよう日々のチェックは欠かせません。
微生物が分解し、再生された水が放流できる水質を維持しているか、塩素消毒は効いているか等を確認します。
汚水が各家庭から下水処理場を流れていくまでに、地域の高低さ等で自然流下できない場所があります。そのような場所にはマンホールポンプ場が設置してあり、ポンプの力で自然流下が可能な高い場所まで汚水をポンプアップします。このポンプが壊れたり詰まったりすると、汚水が下水菅内に滞水してしまい、最終的には道路上に溢れ出るという可能性がありますので、日々の定期的なメンテナンスが欠かせません。また台風や雷雨による停電等のトラブルにも、早急な復旧を目指して24時間365日体制で緊急対応する事で市民生活を守り続けます。
脱水車(ベルトプレスタイプ)
そこで脱水機を使用して、汚泥に含まれる余分な水分を除外して、約10分の1まで減らします。こうする事で汚泥のリサイクル肥料化を可能にします。
処理場で発生した余分な汚泥を一時的に貯留槽に貯めておきます。

余剰汚泥をポンプで吸い上げて、脱水車の反応槽へ移送し、薬品と混合撹拌し、汚泥を凝集させる事で水分との分離性を作ります。

凝集させた汚泥を「ろ布」の上に均等に乗せます。
「ろ布」とはプラスチックの糸を編み込んで作った布状のろ過材のことを言います。

- ろ布の上に汚泥を乗せ、更に上からもう一枚のろ布を被せて、上下挟み込むようにした状態で、ローラーで圧縮します。いくつものローラーで圧縮すると、この微細な網目の中から水分が抜け、ろ布の上には汚泥のみが残ります。
※矢印部が「ろ布」 

- 分離した後に汚泥はベルトコンベアに乗せられて運搬用トラックの荷台へ投入され、肥料工場へ運びます。
分離水は排出用ホースより再び処理場で戻して再処理することになります。
下水道の世界は、普段、一般の方々が目にすることは滅多にないものですが、汚水処理は人間の生活には絶対欠かすことの出来ない重要な役割を果たしています。
生活環境が向上した現代において、汚水処理はトラブルがなくて当たり前であり、汚水が流せない・道路に汚水が溢れる等があってはならない現場だと考えております。
そのため、私たちは日夜、地道なチェックを怠らず、確実な点検・作業を積み重ねることで、生活環境維持の“縁の下の力持ち”として、皆様の安心な生活環境を守り続けています。










